一目均衡表は、日本発のテクニカル指標です。
現在では、世界中の投資家・投機家に広く使われています。
一目均衡表の扱いは少々難しいですが、慣れてくると、エントリー・決済の機会を見つけやすいです。
一目均衡表の基本的な見方についてはこちらを参考にどうぞ。
一目均衡表で、相場が強気か弱気かを判断する
一目均衡表を使って強気相場か弱気相場かを判断する時には、以下を参考にします。
判断基準はいくつかありますが、今回はチャート上の価格に対して一目均衡表の指標がそれぞれどこに位置するかで見ていきます。
ではさっそく、DMM FX
のチャートを使い、一目均衡表で強気相場・弱気相場について考えていきます。
○強気相場の基本的条件
ローソク足が「雲の上」にある → 強気相場
遅行スパン(青色)が「ローソク足の上」にある → 強気相場
転換線(オレンジ色)が基準線(緑色)を「下から上にクロス」する → 上昇トレンドになる可能性
○弱気相場の基本的条件
ローソク足が「雲の下」にある → 弱気相場
遅行スパン(青色)が「ローソク足の下」にある → 弱気相場
転換線(オレンジ色)が基準線(緑色)を「上から下にクロス」する → 下降トレンドになる可能性

投資家や投機家によっては、一目均衡表でエントリーポイントを見つけるのが目的ではなく、相場が今強気なのか・弱気なのか、上昇トレンドなのか・下降トレンドなのか、といったことを見る為だけに使っている人もいます。
実際私もこのような使い方をする場合があり、この手法は有効だと考えています。
一目均衡表のエントリー・決済ポイント集
続いて、一目均衡表でエントリー・決済ポイントを見つけていきます。
買いのエントリー・決済ポイント
①ローソク足が雲を「下から上」に抜ける → 買い
②転換線が基準線を「下から上」に抜ける → 買い
③遅行スパンがローソク足を「下から上」に抜ける → 買い

一目均衡表を使ったエントリーポイントは明確です。
基本的な決済ポイントは、ローソク足が雲を・転換線が基準線を・遅行スパンがローソク足を、それぞれが上から下に抜ける時です。
決済P1は、転換線が基準線を「上から下」に抜けて、買い圧力が弱まった可能性があると判断しています。
決済P2は、遅行スパンが、ローソク足を「上から下」に抜けて、買い圧力が弱まった可能性があると判断しています。
どの決済ポイント(決済P)を使うかですが、例えば..
・最初に出現した条件に合う決済ポイントで全決済をする
・利益をさらに伸ばす事を狙いとし、最初に出現した条件に合う決済ポイントで一部を決済し、残りは次の決済ポイントで全決済をする
など、様々な方法があります。
この辺りは、トレードスタイルにしっくりくる決済方法を考えてみると良いでしょう。
売りのエントリー・決済ポイント
①ローソク足が雲を「上から下」に抜ける → 売り
②転換線が基準線を「上から下」に抜ける → 売り
③遅行スパンがローソク足を「上から下」に抜ける → 売り
基本的な決済ポイントは、ローソク足が雲を・転換線が基準線を・遅行スパンがローソク足を、それぞれが下から上に抜ける時です。
決済P1は、転換線が基準線を「下から上」に抜けることで、売り圧力が弱まった可能性があると判断しています。
決済P2は、遅行スパンがローソク足を「下から上」に抜けることで、売り圧力が弱まった可能性があると判断しています。
決済P3は、ローソク足が雲を「下から上」に抜けることで、売り圧力が弱まった可能性があると判断しています。
また、この弱気相場のチャートでは、他にも決済ポイントがあります。これらは、主な決済Pと条件は同じですが、主要な決済Pの次に発生したものです。
ここでは、それらを副決済Pとし、主要な決済ポイントを逃した時に使うなど、補助的なものにするのも良いでしょう。
以上を基本として、一目均衡表の雲を他のテクニカル指標と組み合わせることでトレードに活用することができます。
一目均衡表の雲を他のテクニカル指標と組み合わせる
一目均衡表の雲は、他のテクニカル指標と相性が良い場合があります。
一目均衡表の雲を他のテクニカル指標と組み合わせる方法は以下が参考になると思います。
→ 一目均衡表と移動平均線を組み合わせてトレードをする方法
→ 一目均衡表＆移動平均線で順張り・逆張りポイントを探る
→ ボリンジャーバンド＆一目均衡表の「雲」でトレードをする方法【中級～上級者向け】 準備中
