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「○○%ルール」という資金管理の良い点と落とし穴

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「○○%ルール」という資金管理の良い点と落とし穴

損失を必要最小限に抑える為に、ロスカットを設定する事は非常に重要です。

ロスカットのルール作りには色々な方法があります。

その一つに、保有資金の○○%を失ったらその時点でロスカットをする「○○%ルール」というものがあります。

元々は投資家のアレキサンダー・エルダーさんが考案した方法とされています。

例えば、保有資金のうちエントリーをしたポジションで3%を失った時点でロスカットをする、といった感じです。

例えば保有資金1000万円を、2%ルールに従ってロスカットを繰り返してみます。

1回目 980万円
2回目 約960万円
3回目 約941万円
4回目 約922万円
5回目 約904万円
6回目 約886万円
7回目 約868万円
8回目 約851万円
9回目 約834万円
10回目 約817万円

2%ルールに従って10回連続で負けてもここまで損失を抑える事ができます。
10回連続で負けることはあまりないとは思いますが、

何をやっても勝てないというような時に、仮にスランプに入り10連敗したらどのくらいの資金が残るのだろう、とシミュレーションすることができます。

ちなみに、

100万円なら10回目で81.7万円
10万円なら10回目で8.17万円
1万円なら10回目で8,170円程度の資金が残ります。

この○○%ルールですが、○○%の値をどうするかは、単に低い値にすれば良いという話ではありません。

これが、「○○%ルール」を適用する時の落とし穴です。

例えば、よく言われる2%・3%のようなルールを適用したとして、それがどんな資金量でも適用できるのかというと、そうとは言い切れません。なぜなら、投資家・投機家個々の保有資金やトレードサイズ、トレードスタイルによって適正な○○%の値が変わってくるからです。

一度のトレードで何円の損失なら許容できるか

先ほど保有資金別でざっくり計算をしましたが、○○%ルールの値をどうするかは、単に低い値にすれば良いという訳ではありません。

まず、あなたが1度のトレードでどの程度の損失なら許せるか、ということです。

これは、非常に重要です。

1度のトレードで出る損失が100万円でも全く痛くないよ、という人もいますし、1万円の損失でも嫌だ、という人もいます。

ここが人それぞれですから、よく言われるような「誰でも必ず2%・3%ルールを適用した方が良い」という事ではないのです。

先ほどは2%ルールで計算をしましたが、

今度は3%で設定した場合で、
資金が1000万・100万・10万・1万円で、
それぞれいくらの損失額を許容できるのかを見てみます。

1000万円なら10,000,000×0.03=300,000で、300,000円
100万円なら1,000.000×0.03=30,000で、30,000円
10万円なら100,000×0.03=3,000で、3,000円
1万円なら10,000×0.03=300で、300円

さて、ここで考えておきたいことがあります。

1度の損失額が少ないということは、それだけロスカット幅が狭くなったり、トレードサイズが小さくなります。

それは、すぐにロスカットに引っかかってしまうということですね。

デイトレード・スイングトレード・中長期投資…何をやるのかにも関係してきますが、
許容できる損失額があまりに小さいと、必然的にロスカット幅がせまくなってしまいます。

例えば、10万円の保有資金で3%ルールを適用すると、3000円までしか負けることができません。
これは、トレードサイズを小さくするか、多少トレードサイズを大きくしただけでもロスカットにすぐ引っかかってしまう、ということになります。

1度の損失額が2万円まで0Kだよ、という人は、仮に10万円の保有資金でトレードをすれば、20%に相当するロスカット幅をとることができます。

10万円・100万円・1000万円それぞれの20%では、出てくる損失額が違いますから、10万円などの少ない資金のうちは10%ルール、20%ルールといったものでトレードをするのは有効だということです。(私の経験上の話なのでもちろん個人差があります)

これなら、少ない資金でもデイトレードでももう少し余裕をもってロスカット幅が取れるので、ノイズに引っかかることも減りますし、トレードサイズが小さめであればスイングや中長期投資もできます。

ただし、10万円などの少額からトレードを始めて、順調に資金が増えて1000万・1億円に増えた時に、10%・20%ルールを適用し続けるのは大変危険です。

ですから、徐々に資金を増やしていきながら、○○%の値を減らしていき、1000万円~は、2%・3%ルールなどに抑えてトレードをする、という風にするのも良いでしょう。

始めたばかりの頃は、トレードツールや相場感覚に慣れるために、あえて2%・3%ルールに従ってやるのもいいと思います。慣れてきたら、○○%ルールについてどうするか考えていくという方法もあります。

人によって1度のトレードで許容できる損失額に関しては千差万別ですから、あなたの資金量の推移と合わせて損失許容額を計画しながらトレードをすることをおすすめします。(くれぐれも自己責任で!)

○○%ルール+負けたら次回のトレードサイズを少なくする

「○○%ルール」と合わせた資金管理方法で、「負けたら次回のトレードサイズを少なくする」という方法もあります。

例えば、どんな状況でも、負けたら次回のトレードはトレードサイズを通常の半分にする、という感じです。

この時、その他のエントリー・決済ルールは変えません。
次回のトレードで変えてもいいのはトレードサイズのみです。

トレードサイズを半分にして、ロスカット幅を倍に広くとるということもいけません。

これで、次回のトレードサイズを小さくすることで、気持ちを冷静にしてチャートを見直す機会が作れます。

初心者の人で連敗している時ほど、損失分を取り返そうとしてしまったり、もっとトレードサイズを増やして一気に資金を増やそうとしてしまいがちです。

せっかくそれまで守ってきた○○%やロスカットルールなども、こうなっては意味がありません。

そういう時は、相場と噛み合っていない時が大半ですから、なにをやってもうまくいかないことは多いのです。

コツコツ利益を積み重ねたときに、それをすべて吐き出してしまうのは、こういう時だったりします。

ですから、負けたトレードの日はもうチャートは見ないでエントリーを控える、さらに次の日もトレードをお休みするということも有効です。

休むも相場です。

勝率や利益の額よりも、まずは損失を抑えることが最優先です。

相場で長期的に利益を重ね続けることができる投資家や投機家は、負けた時も勝った時も気持ちをフラットにしている人が多いです。

私の場合は、負けたら「今日もトレードルール通りロスカットできたのでOK、よくやった!」という感じで、喜んじゃいます。

負けているときほど冷静になれなくなり、こういったことを意識しにくくなります。

こういう時は、まずは気持ちを通常の状態に戻して、今一度チャートを客観視することが大切です。

そうすることで、「○○%ルール」は再びあなたの資金管理で機能するようになります。

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About The Author

ナナトレ!編集長&現役投機トレーダー
名前:恵比寿天ナナ

現役投機トレーダーとして、FXはドル/円等を主に、CFDは日経225・ダウ30種等を主に取引をしています。

現役投機トレーダーとしての経験を活かしながら、これからFXやCFDなどの投資や投機を始める人に、どのようなFX会社があなたに向いているのか・実戦でのテクニカル分析をどのようにしたら良いか等、出来るだけ分かりやすく解説していきます。

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