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ボリンジャーバンドでトレンドの発生を予測して順張りエントリーする方法

約7分

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初心者の頃にボリンジャーバンドを使ったトレードでよくある間違いは、どんな時も「±2σ・±3σにローソク足が触れたら逆張りをする」というものです。

レンジ相場ではそれでいいのですが、トレンドが発生している時に逆張りをするのは致命的です。

この辺りが混ぜこぜになっている方が多いので繰り返しますが、

・トレンド発生中は±2σ・±3σ辺りで順張り
・レンジ相場では±2σ・±3σ辺りで逆張り

です。

ここでは、トレンド発生中の±2σ・±3σを使った順張りでエントリーをする方法についてお話します。

ボリンジャーバンドで、トレンド発生中に順張りでエントリーする方法

ボリンジャーバンドでトレンド発生中にエントリーをするには、

+2σで順張りで買いエントリー・-2σで順張りで売りエントリーをします。

もしくは、

+3σで順張りで買いエントリー・-3σで順張りで売りエントリーをします。

±2σ・±3σのどちらを使うかは、ボリンジャーバンドに価格が収まる確率をもとに考慮します。

・±1σ内に収まる確率 → 68.27%
・±2σ内に収まる確率 → 95.45%
・±3σ内に収まる確率 → 99.73%

こう見ると、実践で±3σに到達することなんて滅多にないんじゃないか、と思う人もいるかと思いますが、実際には±3σまで到達することは度々あります。

こちらのチャートを例に見てみます。

今回は、DMM FXのチャートを使用しています。

この局面では、①-1ではレンジ相場で推移しています。
レンジ相場では買い圧力・売り圧力共に拮抗(きっこう)している場合が多く、-3σや+3σに触れるケースは少ないです。
ここでは、ボリンジャーバンドの-2σ~ミドルラインあたりで動いているので、そのあたりでトレードをします。

また、このレンジ圏での中央値や下値で反発している点も考慮し、その場所とボリンジャーバンドの-2σとミドルラインが重なる部分は、買いでエントリーをする信頼性を高めます。

次に、①-1から、①-2のレンジ圏へ価格が上昇します。
①-1の最後の買いポジションに加え、レンジブレイクで買い増し(補足部分)をするのも良いでしょう。

ここで、一気に上昇する事を期待する人も多いと思いますが、①-2で再びレンジ圏になり、買い圧力も弱まった為、決済をしています。

その後、安値を切り上げていき、②で+2σに触れ、さらに再びレンジブレイクの可能性を考慮して買いエントリーをします。

その後は以下のようになります。

②で、+2σに触れ、且つブレイク狙いの買いが成功し価格が大きく上昇しました。
この時、+3σに触れている場面があります。

+3σや-3σに触れる時は、買い圧力・売り圧力が強い場合があり、このようなトレンド発生後に見る機会が多いです。

③の半透明のピンクのエリアで、一旦利食いや新たに売りを入れてくるトレーダーもいる為、買い圧力が弱まっています。
ですので、ここで買い圧力が弱まったと感じたところか、ミドルラインに触れたところで決済をします。

ボリンジャーバンドの幅が大きく広がる時、それは短期・中長期でトレンドが発生する可能性が高いです。

そういう時、上昇トレンドの場合は、今見たように+2σ・+3σ辺りで買いエントリーをします。
その時、先ほどのようにレンジ圏をブレイクしたかどうかも合わせて見ておくと、エントリーの信頼性が上がります。

勢いがある(トレンドが強い)時は、ボリンジャーバンドの+3σを一時的に越えてくる時もあります。

+3σに沿って価格が推移することもありますが、その確率の通り、再び+0σ~+2σに戻ってくることがあります。

上の図でも、+0σ~+2σ付近まで戻ってきていますね。

+0σ~+2σに戻ってくるということは、価格を下げてくるイメージがある人もいると思いますが、
トレンド発生中は、ボリンジャーバンドの+0~+2σに戻りつつも価格がは上昇していく可能性が高いです。

もちろん、それがトレンド発生ではなく、レンジ相場が続いていた、という場合もありますから、
想定外の価格の動きに対応するためにもロスカットは忘れずに設定します。

それを踏まえて続きを見てみましょう!

③以降保ち合いになっています。
しかし、再び上昇する可能性と、レンジ圏が続く可能性の両面を考慮し、ここでは④-2σで買いエントリーをします。
先ほどのように、この保ち合いでの上値ブレイクで買いエントリーをするのも良いですね。

いずれにしてもロスカットポイントは設定します。

⑤のエリアで、買い圧力が弱まるか、ミドルラインまで下がったところで決済。
ここは売り圧力が強いので、ほぼ同じ時期に売りでエントリーをしています。

⑥で売り圧力が弱まったところで決済。

再び-2σ付近で買いエントリー。

この買いエントリーは、思ったように利益が伸びず、⑦値動きが少ないので、ミドルラインか+2σで決済します。
ロスカットポイントによっては損切りになりますが、それでも問題ありません。

続いて、下降相場で売りエントリーをする方法を見てみましょう。

このチャートでは、レンジ相場にて、①ローソク足が-2σ~-3σまで下落し、且つレンジ圏を下にブレイクしたところで売りエントリーをします。
もし、このレンジ相場の最後の下落ポイントで、逆張り買いエントリーをしていたら、ロスカットポイントで決済をし、順張りで売りエントリーをしてついていきます。

その後、半透明のピンクのエリアにて、②売り圧力が弱まったタイミングか、ミドルライン付近で決済をします。

短期・中長期に下降トレンドが発生すると、上のチャートのように価格が急落することがあります。

-2σ・-3σ辺りに張り付きながら、比較的短期間で価格を下げます。

この場合のエントリーをする際のトレードサイズは、許容範囲内で段階的に増やすか、一度に大きめにするか、ケースバイケースで決めます。

このようなトレンド発生直前に-2σ・-3σ辺りで逆張りで買いエントリーをして失敗する人は特に多いですね。

なぜなら、レンジ圏で逆張りトレードをしている為、急な値動きに手仕舞いの判断が遅れるからです。

先ほど触れたように、あらかじめロスカットを設定しておけば問題ありませんが、ロスカットの設定を取り消してしまったり、そもそもロスカットをしない人も多いのです。

ですから、そうならないためにも下降トレンドが発生する際に、ローソク足がボリンジャーバンドの-2σ・-3σ辺りで動いていたら、売りでエントリーすることも意識していきます。

使い方によっては武器になりますが、逆張りの難しさはここにもあります。

レンジ相場では、ボリンジャーバンドの場合「売られ過ぎ・買われ過ぎ」と捉えたタイミングで逆張りでエントリーをする訳ですが、

「売られ過ぎ・買われ過ぎ」でエントリーしたポイントは、まだ上昇・下降が続いている局面である場合もあるからです。

ですから逆張りをする場合もロスカットはもちろん設定をして、エントリーをすれば、思った方向に価格が動かなくても、必要最小限の損失に抑えることができます。

このように、逆張りは色々考えてエントリーをしなければなければならないので、投資や投機を始めたばかりであれば、まずは順張りのみでトレードをしていくという選択も良いでしょう。

もう一つ、下降相場の例を見てみます。

ここでは、先ほどのように一気に下落する訳ではなく、徐々に価格を切り下げていき下落をしています。

この場合、パワーバランスは買い圧力<売り圧力ですが、圧倒的な売り圧力ではありませんね。
ここで、ボリンジャーバンドのどのラインの間で主に推移しているのかを観察します。

-2σ・-3σ辺りに触れるところはありますが、上値はミドルラインか、+1σ高くて+2σあたりです。
加えて値幅も小さいので、ここでは、①と②の売りに入る前のレンジ圏を下抜けるタイミングでエントリーをする事にしました。

値幅がもう少しあるか、スキャルピングならこの値幅のレンジ圏で売り買いを繰り返すのも良いでしょう。

以上より、ここでは、緩やかな下降局面で、値幅も小さいので、以下のようにエントリー・決済をしています。

①②共通→ローソク足が-2σ~-3σまで下落し、且つラインを下にブレイクしたところで売りエントリー
③④共通→売り圧力が弱まったタイミングか、ミドルライン付近で決済をする

目線や考え方によって手段は色々ありますが、このようなトレードは有効です。

いつがトレンドの終わりで決済のタイミングか

短期の上昇トレンド・下降トレンド、中長期の上昇トレンド・下降トレンド…

いずれにしても、トレンドが発生したら必ず終わりが来ます。

そのトレンドが終わるころには、どんなに遅くても利益を確保する為に決済をしなければなりません。

そこで、ボリンジャーバンドを見ることで決済のタイミングを探すことができます。
これについては、これまでの解説でも触れているのでもう大丈夫!という方もいると思いますが、様々なパターンを見ておく事は有効です。

こちらを見てみましょう。

上のDMM FXのチャートのように、トレンド発生後に+2σ・+3σ辺りで価格が推移していますが、だんだんと上昇エネルギーが弱まり、+1σまで戻ってきています。

①+2σ~+3σ且つブレイク狙いの買いが成功した後、ローソク足のミドルラインでの反応を基準として決済をするか考えますが、ここでは+1σより上で推移しているので強い上昇相場です。

ボリンジャーバンドのどこで決済をするかはあらかじめ決めておきます。
基本は+1σか±0(ミドルライン)、-1σのいずれかで決済をします。

また、強いトレンドが発生している時は、+1σか±0まで戻ってきても、再びそこで買い圧力が高まり価格が上昇することもあります。

ですから、σと合わせて、移動平均線(ミドルライン)の向きが上向きから水平に近くなる、または下向きになるかどうかを合わせて決済のタイミングを伺うのが良いでしょう。

今回のケースは、ミドルラインが水平に近づく半透明のピンクのエリアまで待ち、②買い圧力が弱まったタイミングか、ミドルライン付近で決済をしています。
遅くとも、ミドルラインが下向きになるまでには決済をします。

ボリンジャーバンドでもダマシはある

ボリンジャーバンドでもダマシはあります。

相場の状況によってトレードサイズを決めますが、
ダマシかどうかを見るために、段階的にポジションを増すなど、工夫をしていきます。

参考 → ボリンジャーバンドでのダマシに対応する

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