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一目均衡表&移動平均線で順張り・逆張りポイントを探る

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一目均衡表&移動平均線で順張り・逆張りポイントを探る

一目均衡表は、移動平均線を組み合わせて使うことでエントリーポイントの精度が高くなります。

一目均衡表は扱いが少々難しいのですが、扱いが難しいと感じている人の多くは、雲だけを参考指標として使うケースも多いですね。

その一目均衡表は、移動平均線との相性が良いです。

というわけで、今回は、一目均衡表と移動平均線を組み合わせて、順張り・逆張りのエントリーポイントを探す方法です。

基本的な設定

一目均衡表の期間設定は、9・26・52にします。

基準線:26

転換線:9

遅行スパン:26

先行スパン1:26

先行スパン2:52

そして、移動平均線は75MAと200MAを使います。

基本的なエントリー・決済方法

基本的なエントリー方法は、トレンドに逆らわずに順張りでついていきます。

エントリーのタイミングは、一目均衡表の雲の中でローソク足が移動平均線(75MAか200MA)の付近or触れた時です。
75MAよりも200MAの方が信頼性が高いですが、75MAよりも相場の動きに鈍感であり、比較的ゆるやかに動く線なのでエントリーの機会は少なくなります。

ですので、基本的には 75MAを意識し、200MAでも大きなトレンドを見ていくのがいいですね。
タイミング良く200MAがエントリーポイントになった時は、積極的にエントリーするのは良い手です。

決済する際は、上昇、または下降の勢いが弱まったと判断した時、自分で決済期日を決める、移動平均線に再度触れた時などを基本にします。

ロスカットポイント(損切りポイント)は必ず設定をします。
ロスカット幅は、短期トレードなのか、中長期投資なのか、といったところで保有期限やロスカットポイントを柔軟に変えていきます。

では、実際にチャートで見ていきましょう。

一目均衡表&移動平均線で順張りエントリー・決済

ここから、DMM FXのチャートを使い、一目均衡表&移動平均線を組み合わせた順張りエントリー例を見ていきます。

上昇トレンドの順張りエントリー例

このチャートでは、上昇トレンド中に雲の中へ上から下にでローソク足が下がってきていますね。
次に、雲の中で黄色い移動平均線(75MA)に触れています。
上昇トレンドの場合、75MAや200MAは比較的信頼性の高い支持線として機能しますので、ここで買いエントリーをします。
押し目買いと言ってもいいですね。

移動平均線だけでなく、一目均衡表と組み合わせるメリットは、雲の上に位置しているのか、雲の下に位置しているのか、または、雲の中にいるのか、転換線と基準線の関係はどうか…と、エントリーの根拠をより明確にする事ができます。

ローソク足が移動平均線に「どの辺りに触れたタイミングでエントリーすればいいのか、それとも触れてなくても近くならエントリーしてもいいのか」という点ですが、私の場合これは大体で判断します。

おおよその相場の動きが分かれば、この辺りの触れた・触れないを重要視する事はありません。

最も、ローソク足のヒゲではなく、実体の方が移動平均線の付近にある・触れたかどうかは意識しています。

上昇トレンドのチャートをもう一つ見てみます。

①では、基準線(緑色)が転換線(オレンジ色)を上に抜けているので買いでエントリーしています。
②は、先ほどと同様に75MAに触れているので買いでエントリー(押し目買い)しています。

以上の二つのチャートでの順張りエントリーの基本的な条件としては

・上昇トレンド中(または下降トレンド中)であること(調整期間含む)
・雲の中でローソク足が75MAに触れること

です。

どこで決済するかですが、買い圧力が弱まってきたと判断したタイミングで決済をする、雲を抜けてあらかじめ設定していたポイントで決済する、再び移動平均線に触れるまで保有する、保有期限を決めるといったように、方法は様々です。

特に、短期トレードなのか中長期なのかで決済ポイントは変わってきます。

短期トレードならそこまで大きな値幅を取るのは難しい為、必然的に保有期間や利益は小さくなりやすいです。
中長期投資なら、目先の買い圧力が弱まったタイミングでは決済せず、もっと大きな目線で決済のタイミングを判断する人は多いです。

下降トレンドの順張りエントリー例

次に、下降トレンドの順張りを見ていきます。

この下降トレンドのチャートでは、移動平均線の200MAまで価格を上げてくる場面が①と④にあります。
この場合、75MAよりも信頼性が高く、200MAが強い抵抗線になる可能性があるので、売りでエントリー(戻り売り)をします。

②では、転換線(オレンジ色)が基準線(緑色)を下に抜けているので売りでエントリーする事が可能です。

③では、一度下から雲に入り、75MAにローソク足が触れた時に売りでエントリーします。(戻り売り)

下降トレンドでの決済のタイミングは、上昇トレンド中の場合と同様に、
再び移動平均線に触れた時や、売り圧力が弱まった時、雲を抜ける時、保有期限を決める、などを基本として決済をします。

いずれも、短期トレードか中長期投資か、といった要素でも決済ポイントは変えていきます。

もうひとつ下降トレンドで例を見てみます。

ここでは、下降トレンドの①と②の場面で、75MAに触れたところで売りエントリーをしています。

赤色の「①②決済」ポイントでは、①②の売りを、基準線(緑色)を転換線(オレンジ色)が下から上に抜けたところで決済しています。
これは、基準線(緑色)を転換線(オレンジ色)のクロスにより売り圧力が弱まると判断した為です。

そして、下降トレンド中は雲の下に位置していたローソク足が、雲を上抜けたポイントがありますね。

ここで、トレンドが転換する可能性を考慮します。
その後、下値は徐々に切り上げており、③転換線(オレンジ色)が基準線(緑色)を上抜け、さらに75MAも上抜けているポイントで買いエントリーをします。
もちろん、一時的な価格の戻しであった場合は迷わずトントンか損切りポイントで決済をします。

ここでは、思惑通り上昇トレンド(短期)に乗ることができました。

④の75MAに触れたタイミングでは、③で買い逃した場合に次の買いエントリーポイントとしたり、③でポジションを保有した人が買い増しをするポイントとしても有効です。

一目均衡表&移動平均線で逆張りエントリー・決済

逆張りをすると初心者は失敗する、といった話が有名ですが、確かに一理あります。
逆張りは、相場の状況を誤りやすいという点では、初心者の方には少々難易度が高いかもしれません。

一目均衡表と移動平均線を組み合わせた順張りのエントリー方法から解説してきたのもその理由の為です。

しかし、逆張り自体がダメなのかと言えば、個人的には全くそうは思いません。

適正な相場の状況判断をするという前提で、使い方次第で逆張りは大きな利益を得る機会になることがあります。

例えば、上昇トレンドが終わりに近づき、いよいよ相場が反転下落するタイミングでエントリーをすると、その際の下降エネルギーは大きなものになる可能性が高くなります。

トレンド転換の初動に乗れた時は、実際のところ気持ちが良いものです。
トレードスタイルにもよりますが、年に1度か数度、びっくりするほど大きな利益になる場合があります。

ただし、トレンド転換を読むには少しコツがいる為、その上昇トレンドの終わりのタイミングを見誤ったりして、逆張りのエントリー判断を間違えるという可能性も同時に高くなるという意味では、初心者の方にはおすすめできない手法かもしれません。

しかし逆張りのタイミングを誤る回数が多い場合でも、しっかりロスカットポイントを設定しておけば、平均的な損失は、必要最小限になります。
その場合、勝率5割以下でも1度の利益が大きくなる可能性が高いです。

ですので、勝率5割以下でも勝ち続けるトレーダーになれるかと言えば、それも事実なのです。

このページでは、移動平均線と一目均衡表を組み合わせた逆張りトレード手法を、敢えて初心者の方に逆張りをおすすめしません。

それを踏まえて、逆張りのパターンを見ていきます。

上昇トレンドでの逆張りエントリー方法

まず、上昇トレンドで何を根拠に逆張りのポイントを探るか、という点ですが、ここでは、斜めのサポートライン・レジスタンスラインを使います。

①では、レジスタンスラインに触れたポイントで、逆張りの売りエントリーをしています。
基本的な考え方としては、直前の上昇の勢いが強く、上昇の勢いが弱まっていたり、75MAや雲から乖離しているなどを考慮しています。

ただ、ここでは売り圧力が弱いですね。
この場合、すぐに決済をしてしまうか、サポートライン付近か、損失が出ている場合あらかじめ決めていたロスカットポイントで決済をします。

②は、逆張りだけでなく、順張りでのエントリーも考慮している場合に入ります。
黄色の75MA付近、サポートラインに触れている事を基本的なエントリーの根拠にしています。

次に、上昇の勢い弱まったところで決済をします。

その後、ローソク足が雲を下に抜けました。
ここでトレンド転換の可能性を意識します。

③は、①よりも信頼性がやや高い逆張りの売りエントリーポイントです。
雲を下に抜け、75MAに触れた③のタイミングは下降トレンド(短期)の初動を掴める可能性があるからです。

④では、もう一度75MAに触れた後、価格を下げています。

逆張りというのは、市場の意外性が伴うこともあり、大きなエネルギーを生み出すことがあります。
特に、上昇トレンドから、ブレイクした時の価格の下落スピードは大きなものになりやすいです。

上の例では小さな値幅ですが、このようなトレードを続けていると大きな値動きの初動を掴める場合があります。
もちろん、こういった手法でも、できるだけ必要最小限の損切り幅にしておくことが大切です。

次に、下降トレンドでの逆張りのタイミングを見ていきます。

下降トレンドでの逆張りエントリー方法

このチャートでは、下降トレンド中に雲の中でローソク足が移動平均線に触れた時が基本の順張り売りエントリーのタイミングになります。

そして、サポートライン・レジスタンスラインを引く事で、逆張りの買いポイントを探ります。
順張りエントリーの信頼性を高める効果もあります。

下降トレンドでは、底値圏でなければ価格が大きく上昇する可能性は低いので、利益目標を設定する人の場合は、値幅を大きく取りすぎないようにします。

しかし、逆張りでトレンドの転換点を掴めた時は別です。

このチャートは、「ローソク足がレジスタンスラインと雲を上に抜け、さらに基準線を転換線が上に抜けているポイント」があります。
その後の買いポイントは、2016年11月にトランプVSヒラリー大統領選挙があったところです。

結果的にここは大きな意味のあるトレンド転換点となりましたが、移動平均線&一目均衡表のテクニカル視点から見ても、根拠がある買いエントリーポイントだったわけです。

この時、トレンド転換点の初動を掴み、逆張りの買いが機能して中長期的に大きな利益を生む事が可能なエントリーポイントとなりました。
目線や視点によって考え方は違いますが、いずれにせよ、逆張りエントリーを視野に入れておいた事で、100円ちょっと→115円以上まで上昇し、ドル/円で10円以上の利幅を取ることができたということです。

こういう成功例もあるのですが、下降トレンドは下落スピードが早い場合も多いですし、その場合は、素直に順張りでついていくのが効率的に利益を重ねやすいですね。
中長期的に上昇トレンドになる場合なら、後から買いで付いていっても遅くはありません。

いくつか移動平均線と一目均衡表を組み合わせた例を解説してきましたが、個人的には、上昇トレンド・下降トレンド問わず、逆張りで入るタイミングは必然的に少ないと感じています。

逆張りは上手くハマると大きな利益を取れますが、トレンドに逆らっているので、それだけにエントリーのタイミングは限定されます。

ただ、投資家・投機家によっては逆張りのみで大きく稼いでいる方もいますから、
まずはあなたに逆張りの手法が合っているのか、信頼できるDMM FXや、GMOクリック証券のFXネオ、外為ジャパンのFXトレードツールなどを使い、実践でトレードサイズを小さくしてから、検証するのが有効です。

逆張りのトレード手法ではこういうのもあります。
参考 → 移動平均乖離率を使って逆張りで上手にトレードする

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