指値注文とは、あらかじめ指定しておいた価格で買い(ロング)・売り(ショート)ができる注文です。
成行注文でエントリーした場合は、基本的には限りなく現在価格に近いポイントで売買が必ず成立します。ストリーミング注文でエントリーした場合は、スリッページが無い状態で売買が成立します。注文を入れた価格と約定した価格が一致しているという事ですね。ストリーミング注文は成行注文と違って、現在価格を見てボタンを押した瞬間に価格が変動すると、注文が成立しない場合があります。いずれも、「今このタイミングでエントリーしたい」といった場合に使えますね。
指値注文は、成行注文やストリーミング注文と違い、あなた自身で指定した価格で注文をしますので、その価格にレートが到達するまで約定する事はありません。
指値注文は、日中にお勤めをされている人や、普段チャートを常に見れない人にも重宝される注文方法ですね。
実際に指値注文を出そう!
では、ここでDMM FXのチャートを使って指値注文を出してみましょう。
注文タイプから指値を選択して、注文レートでいくらでエントリーをしたいか指定します。売買では、「売り・買い」どちらの方向でエントリーをしたいか選びます。
DMM FXでは、有効期限や決済同時発注なども選択できます。
例えば、現在レートが110.022の時に買いで指値注文を入れたい場合、それより下のポイントを指定します。
指値注文は、買いの注文なら指値以下の為替レート、売りの注文なら指値以上の為替レートにならなければ注文は成立しません。
現在レートよりも上で買いでエントリーをしたい場合は逆指値注文を使うのが良いでしょう。
以下は、買いで指値注文を入れた場合です。
ここでは、ドル/円の現在レートが100.000で「99.000の買い指値注文」を入れているのが分かります。その後、現在レートが99.000にタッチしたら約定し、買いでエントリーをする事になります。
99.000で買い指値注文を入れているという事は、その価格に下がるまで絶対に約定する事はありません。
以下は売りで指値注文を入れた場合です。
ここでは、ドル/円の現在レートが99.000で「100.000の売り指値注文」を入れているのが分かります。その後、現在レートが100.000にタッチしたら約定し、売りでエントリーをする事になります。
100.000で売り指値注文を入れているという事は、その価格に上がるまで絶対に約定する事はありません。
指値注文を入れた後に、有効期限を設定できるFX会社もあります。
その場合、例えば有効期限を「今日中」としたならば、今日中に指値価格に達しないと注文は取り消しになります。
必ず指値注文で約定するかどうかは、FX会社によって変わる
指値注文は、あらかじめ指定した価格でエントリーしたい場合に使います。
通常、約定する価格は指定していない価格で約定する事はありません。ですが、ナナトレ!で紹介しているFX会社によっても指値注文のルールが若干違う場合があります。
例えば、DMM FXは、指値注文はあらかじめ指定した価格で必ず約定されます。前日終値に対して当日始値が乖離した場合でもしてした価格で約定されます。
つまり、相場状況によっては成行注文よりも不利なレートで約定する可能性があるという事ですね。
GMOクリック証券-FXネオ-の場合は、指値注文で価格を指定して注文をした後、指定された価格or有利な価格で約定します。
例えば、現在レートが、100.000で買い指値注文がドル/円99.500だったとします。
前日終値100.000に対して当日始値が99.000だった場合、DMM FXでは99.500で約定しますが、FXネオだと99.000で約定するという事です。
当日始値から価格が上昇し、100.000まで価格を戻した場合は、DMM FXが50pipsの利益、FXネオが100pipsの利益が出る事になります。
気になるようでしたら、指値注文は日をまたいで使わないなど、ライフスタイルに合わせて活用するのも良いですね。
このように、前日終値に対してギャップダウンやギャップアップがあった場合などでは、FX会社によっては少しルールが違う点は意識しておくと良いでしょう。
指値注文についてまとめておきますね
指値注文について以下にまとめておきますね。
①指値注文は、あらかじめ指定した為替レートでエントリーができる
②注文した価格は、そのポイントに到達しない限り約定する事はない
③指値注文は、買いなら現在レートより安いポイント・売りなら現在レートより高いポイントで指定できる
指値注文は、新規・決済の両方に使えます。
買いor売りでエントリーをした後、指定した価格で決済をする事もできます。
最初は指値注文に慣れが必要かも知れませんが、あらゆる場面で重宝する注文方法なので、覚えておいて損は無いでしょう。
目の前に利益獲得のチャンスがあり、すぐにエントリー・決済をしたい場合は成行注文で良いですし、お勤めされている方も帰宅後は成行注文はもちろん使えますし、指値注文などを使い仕事をしている時間帯にもエントリー・決済をする事で効率的なトレードをする事が可能です。
また、指値注文と逆指値注文を同時に出す事ができるOCO注文というものもあります。
これも非常に便利な注文方法で、エントリー後には利益確定したいポイントと、損切りポイントを同時に指定する事が可能です。OCO注文では、現在レートで利益が出ている場面からでも有効です。ここまでの利益は確保したい、という時に逆指値注文と、ここまで利益を確保できれば理想的という指値注文を同時に出す事も可能で、応用が効きます。
うっかり指値注文を出していた事を忘れないように!
トレードが上達し、ポジションを多く持つと、うっかり指値注文を出していた事を忘れてしまう事もあるかも知れません。
私も、1年に1、2回あるかないかですが注文ミスしてしまう事があります。
ポジションも指値が通ってそのまま放置してしまった事もあります´д` ;
その時はもちろん損切りも設定していましたし、結果的に大利になっていたのですが、その逆もあり得るので本当に気をつけたいですね。
指値注文が通っていたのに放置していた、指値注文を取り消したような気がするのに取り消してなかった…など、実際、注文ミスは誰にでも起こる可能性があるので、エントリー・決済後だけでなく、時々保有ポジションなどをチェックしておくのがおすすめです。