はじめに…投資や投機はギャンブルではありません。(最も、ギャンブル視点でのエントリー自体は、特定のケースで手段としては有効です)
それから、分かりやすいように敢えて「真の」という言葉を使っています。表現がチープなのですが( ；´Д｀)
「ギャンブルには手を出すな」という言葉から考えられる事
パチンコやスロット、トトカルチョ、競馬など、ギャンブルにも様々なジャンルがあります。
ギャンブルは、何かを予想をすることで金銭や品物を懸け、勝敗を決します。
勝てば財産が増えますし、負ければ減ります。
ギャンブル(ギャンブラー)の特徴として、依存度が高く、自らの生活を犠牲にして望む人も多く見られます。
仕事や学業にに支障がでたり、家族や友人の優先度を下げたり、自らをコントロールできない状態になります。
私の友人にもパチンコやスロット、麻雀などで勝ち続けているギャンブラーがいますが、彼は真のギャンブラーです。つまり、ギャンブルで成功する為に必要な要素を兼ね備えており、投資家や投機家としても成功できる要素を習得しているのです。
平凡なギャンブルをして大金を手にする..これは稀に実現できると思いますが、平凡なギャンブルで勝ち続ける人を私は今まで見たことがありません。
そういう人は「ギャンブルには手を出すな」と奥さんや友人、同僚などから言われるかもしれませんが、これは正しく捉えれば正論です。
よく、投資や投機をギャンブル扱いをする人がいますよね。
この場合、先入観で物事を考えているか、思考が「ギャンブラー」なので、投資や投機をギャンブルと同じような見方をしている可能性があります。
今回のテーマを読んでいる人の中には、投資や投機を始めようとするときに「またギャンブルなんかして！」と言われたことのある人もいるでしょう。
ここで「またギャンブルなんかして！」と言った人をAさんとします。
Aさんから放たれた言葉から分かる事は、Aさん自身は恐らく「ギャンブラーの思考」です。
Aさんの人生の中で知る限りの賭け事や投資・投機の類は全て憎しみや恨みを込めた「ギャンブル」なのです。
なぜなら、恐らくAさん自身も、Aさんがが定義する「ギャンブル」の中で何らかの失敗をしている可能性があるからです。もしくは、他人から見聞きした事に影響されているか、ですね。(Aさん自身は体験していないが、話を鵜呑みにしてしまう)
世の中の事象に対して先入観を持つ事は危険です。
その思考はトレードにおいても大いに発揮される為に、マーケットに対して先入観でトレードをしてしまうからです。
さて、この投資や投機に対する「またギャンブルなんかして！」という言葉。
この言葉を受けたあなたにとっては真実にもなりますし、嘘の言葉にもなります。
①この言葉が真実(ギャンブラー)になる場合
投資や投機で、感情に流されてエントリー・決済をする。判断基準が「なんとなく」で、明確な根拠がない。または、自らに課した売買ルールを守れない。
→ 多くの稼げないギャンブラーは、例えばパチンコやスロットをする場合、「なんとなく」席に着きます。表面的なデータを頼りにしている事もありますね。この場合、運の要素が非常に強いものになります。時々勝つこともできますが、ほとんどの店舗は店側が勝つようなシステムになっている為に、トータルではマイナスになります。そして負けていると、感情が高ぶってしまい、その負けを取り返そうと過剰なギャンブルを続けます。結果的に保有している資産に手痛いダメージが残ります。FXや株式でも、同様の事が起こります。「FXなんてギャンブルだよ」と考えている場合、またはトレードの本質を理解しようとする事に努めない場合、非常にリスクを伴いますのでやめておいた方が良いです。
②この言葉が嘘になる(真の投資家・投機家になる)場合
投資や投機で、一切の(あるいはほとんど)感情に左右されずに、明確なエントリー基準のもとにトレードをする。判断基準にはあらかじめ決めているあなたの売買ルールがあり、それを遵守することができる。勝てた日も負けた日も予定していたトレードが終わればその日のトレードはそれで終わり。1日の残りは好きなことをして過ごす。
→ 少数の稼げるギャンブラーは、例えばパチンコやスロットをする場合、利用する機種の特徴を事前に調べる。そして、毎日利用する店舗に通う。そこで各席のデータを取り、勝てる可能性が高い席をいくつか探す。当日にあらかじめ決めた予算で勝てなければ、その日はそれで終わり。1日の残りは好きなことをして過ごしリフレッシュをする。勝てた日も同じ。ルーティンワークが決まっているので、勝っても負けても感情に流されることなく比較的リラックスした日々を過ごしながら利益を積み上げることができる。
この事実をあなたが心得ていれば、投資や投機をする時に「成功するトレードスタイル」を確立しやすくなります。
先ほども触れたように、賭博の世界においての真のギャンブラーは、真の投資家や投機家と共通するところがあります。
真の投資家や投機家に、(真の)ギャンブラー出身が多いのは、このような関連性による場合があります。
投資や投機は、扱い方によってはただのギャンブルになりますし、仕事になります。
「またギャンブルなんかして！」といったようなことを言われた時にはチャンスです。
あなた自身が同感するかどうかや、自分自身で投資や投機の事を「ギャンブル」だと認識している場合、それはトレードに対する考え方を見つめなおす良い機会になると思います。
初心者の頃は、勝ち続けているトレーダーは、「雲の上の人」と思ってしまうかもしれません。
私もそうでした。ある意味、そういう人もいますけど。
実際は全然そんな事ありませんよ。
高卒出身・ギャンブラー出身・主婦・会社員(兼業トレーダー・元会社員)だったり。
最も、トレーダーとして優秀な人であるほど、腰が低かったり、言葉遣いが優しかったり、人として温かみがある人が多い印象です。
それはなぜか。
・無数の負けトレードによる痛みを経験してから勝ち続けるトレーダーになるので、大抵の事はささいな事象に見える。その為、心に余裕ができる。
・トレーダーという特殊性を持つ仕事ゆえ、なかなか周囲に理解してもらえない(または言えない)為に、自然とそういう立場の人の気持ちが分かるようになり、優しくなれる
・トレーダーとして勝つ為には、自分自身をコントロールする力が必須な為、自然と心が磨かれる
…などなど、様々なのですが、成功するトレーダーが行き着くところは大体同じです。
ここでいう成功するトレーダーとは、勝ち続ける事が出来る人のことです。
トレードをしていると、どんなに上手になってもどこかで失敗をします。(その失敗を小さなものにする技術やリカバリーする技術は身につきます)
それを繰り返して、私も日々鍛えられていたのだと思います。
今思えばですけどね。
トレードをする時は自分を追い込みます。感情は極力持ち込まないようにします。その日のトレードが終われば普通に笑い・怒り・悲しみ・楽しみます。
このオンオフで、トレードも日常生活の質も向上します。
これは私の性格に合ったやり方なので、あなたに合った方法で調整するのが良いと思います。
投資や投機でギャンブルをするのも仕事をするのも自由です。
ただし、相場を思い切り楽しむには、真の投資家・投機家になってしまった方が遥かに楽です。
とはいえ、真の投資家・投機家の心得を習得するのには、早い人で数週間、長い人で数年かかります。
初心者の頃は、頭では分かっていても、どうしてもギャンブルの要素でトレードをしてしまうことがあります。
心得は、習得したいという意識と行動が伴えば手にする事が可能ですから、気長に投資家・投機家脳を育んでいくのが良いと思いますよ。
