ここでは、単純移動平均線と指数平滑移動平均線の違いについてお話をします。
単純移動平均線は、SMA – Simple Moving Average – とも呼ばれていますね。
指数平滑移動平均線は、EMA – Exponential Moving Average – と呼ばれています。
よく、単純移動平均線は初心者向けで、指数平滑移動平均線や加重移動平均線は中級・上級者向けという人もいますが、実際の所、どちらが初心者向け・中、上級者向けといった決まりはないです。
むしろ、トレードに余計なバイアスがかかるのを防ぐ為だったり、極力シンプルにトレードを行う為に、単純移動平均線を好む、もしくは移動平均線そのものを使わないという人もいます。
補足!MT4を使う場合の移動平均線の設定方法
証券会社でMT4を使う人もいるかと思いますので、MT4チャートを使った場合の移動平均線の設定方法をここで触れておきますね。
MT4での移動平均線の名称は「Moving Average」です。
ここで、各種設定をします。
チャート画面のタブの「挿入」→「インディケータ」→「トレンド」→「Moving Average」で表示できます。
①期間を選択(7SMA・25SMA・75SMA・100SMA・800SMAなど)
②移動平均の種類の選択(単純移動平均線・指数平滑移動平均線・加重移動平均線)
③色や線の太さを選択(お好みで)
④適用価格を選択(Close – 終値 – で問題ないです)
実際にチャートで見てみる
これは、25SMAです。
過去の25本分のローソク足の終値を足して、25で割った「平均値」を繋げていくとこのような線が現れます。
これに対して、指数平滑移動平均線は、
「単純移動平均線では、過去と直近の価格の重要度が同じなのはおかしいのではないか!」
といった事から、過去の価格よりも直近の価格に重きを置いています。
過去の価格に対しては、比重を軽くして平均値を出しているのですね。
このEMA(指数平滑移動平均線)は、、相場の変動に対して感応度が良くなります。
25SMA(単純移動平均線)と25EMA(指数平滑移動平均線)を組み合わせるとこのようになります。
ラインの動きが少し違いますね。
SMAよりもEMAの方が、値動きがなくなってきた時に早く中央に戻ってきているのがチャート画面から分かりますね。
単純移動平均線に比べ、相場の流れに対して早く反応するということは、トレンドの転換をいち早く察知することができます。
ただし、デメリットもあり、「感応度が良い=それだけダマシも増える」ということです。
加重移動平均線も指数平滑移動平均線同様に、相場の流れに対して感応度が良くなります。
メリット・デメリットも同じです。
せっかくですので、ここで他のチャート画面で移動平均線を設定した場合も見てみます。
以下は、GMOクリック証券のFXネオ-プラチナチャートプラス-で、移動平均線を使っています。
これも本当に使いやすいです。
国内発のトレードツールなので、きめ細かい機能が気に入っています。
1クリックで即時注文ができるスピード注文機能もあるので、瞬間的なチャンスを見逃しません。
移動平均線も楽々表示できます。
通貨ペアが充実のDMM FXも移動平均線を始め、様々なテクニカル指標が使えるので非常に使い勝手が良くおすすめです。
DMM FXのチャート画面はこのような感じです。
さて、移動平均線は、移動平均乖離率を組み合わせて使う方法もあります。
それについては、以下でお話をします。
参考 → 移動平均乖離率を使った逆張りトレード