株式・CFD・FX(CFDに属す)等、市場に参加をする時には必ず注文という形でエントリーをします。
注文形式には、成行注文・指値注文・逆指値注文、IFO、OCOやIFDOCO…などがありますね。
注文方法は色々あり、指値や逆指値で決済が出来たりと、便利なものが多いです。
ここで、初心者の頃にある事なのですが、エントリー・決済をするための指値注文や逆指値注文をよく変更したり、取り消してしまうことがあります。
何故注文を変更・取り消してしまうのか
エントリー・決済をするための指値注文や逆指値注文は、初心者の頃はよく変更したり、取り消してしまう人が多い傾向にあります。
どうして注文を変更したり取り消してしまうのかと言うと、色々な事例があります。
・ロスカット(決済の逆指値注文)に引っかかるのが嫌でロスカット幅を注文変更で広げる、注文自体を取り消してしまう
・含み益が出てきて決済の指値注文が通りそうだという時、「もう少し粘れば指値の価格以上になりそうだから指値注文を変更しよう・取り消して裁量で決済しよう」として指値注文をより離れたところに変更したり注文自体を取り消してしまう
・エントリーをする為に指値(または逆指値)注文をしたが、考えが変わってエントリーポイントを変える為に注文を変更した
これ以外にも色々な事例はあります。
いずれにしても、これらの行動は、エントリーや決済をする時の理由が明確でない場合が多いですね。
トレードにおいては、根拠がないエントリーや決済は良くありません。
エントリーや決済をする時は、「何故、そこでその注文を入れるのか」という事がしっかり整理できていることが望ましいです。
これは、成行注文でも同じで、指値や逆指値注文でない分、すぐにエントリーができるので素早く市場に参加できるのがメリットですが、急な価格変動で飛び乗ってしまったり、気分でエントリーをしてしまう可能性があります。
始めたばかりの頃はそれでも利益を重ねる人は多いのも事実ですが、大抵はどこかで大きなミスにつながる原因になります。(初心者でこのようなトレードでも利益を重ねる人が多いという事実にも、ちゃんと理由があるのですがそれはまた別の機会に。)
ですから、エントリー・決済のための注文には理由を考え、
「何故、そこでその注文を入れるのか」を明確にして「一度決めた注文は原則的に変えない」トレードをすることが大切です。
エントリー・決済ポイントを明確にする
エントリー・決済をする為には、
①その価格でエントリーをする理由
②おおよその決済(利益確定)ポイント
③ロスカット(損切り)ポイント
を、基本として考えておきます。
もし、エントリーをしようとするタイミングで、この①・②・③決まっていない場合は「そこでエントリーをする理由」が整理できていない可能性が高いのでエントリーは控えた方が良いかもしれません。
例えばこのような場面で、価格が下がってきたところで買い指値注文でエントリーを考えてたとします。
買いの指値注文は、指定した価格より下回った時に注文が執行されます。
例えば現在価格が100.100で、買いの指値注文価格が10.000なら、10.000以下になった時に買いで注文が執行されます。
売りの指値注文は、指定した価格より上回った時に注文が執行されます。例えば現在価格が99.900で、
売りの指値注文価格が100.000なら、100.000以上になった時に売りで注文が執行されます。
つまり、自分が「ここまで安く・高くなったらエントリーをしよう」と決めている時にこの注文方法は有効になるわけです。
好きな価格を指定できるのは良いですね。
ちなみに、指値注文は株式では約定の優先度は低くなる場合があります。
株式の場合では、例えば10,000円の時点で9,950円の指値注文を入れておきます。
その後価格が下がり、指値注文が通り、ロスカットポイントは9,900円・利益確定ポイントは10,100円を想定します。
こういう時は、エントリーをする際の指値注文・利益確定をする際の決済指値注文・損切り(ロスカット)をする際のストップ注文を同時に出せるIFO注文が便利です。
この時、私の経験になりますが、「原則一度決めた注文は変えない」方が上手くいきやすいです。
「原則」とある通り、相場の状況に応じてトレンドが発生して値動きに勢いが出たら、利益確定ポイントは変更しても良いです。
値動きに勢いがある場合、価格が上がっていくにつれてストップ注文がそれに合わせて上がっていくようなトレイリングストップ注文というものがありますから、それを使うという選択肢もあります。
ただし、ロスカットポイントであるストップ注文は、絶対に動かしてはいけません。
リスクは常に限定しておくことが大切だからです。
ストップ注文をよく変更する・取り消してしまう人は多く、大抵の場合は上手くいきません。
これは、株式・CFD・FX(CFDに属す)等、どの市場でも同じです。
成功している投資家・投機家の中には、ストップ注文は一切使わないでトレードをする人もいますが、初心者のうちは同様のトレードはしない方が賢明です。
ロスカットポイント・利益確定ポイントの決め方
一度決めた注文は原則変えないということは大切です。
なので、ロスカットポイントや利益確定ポイントをどこに決めるのかが重要になってきますが、これは、短期トレード・スイングトレード・中長期投資で変わってきます。
基本的には、短期トレードのようなデイトレードでは、ロスカットポイントや利益確定ポイントは、エントリーポイントからの幅が狭くします。
これが、長期投資になればなる程価格の動きは大きくなる傾向にありますから、エントリーポイントからロスカットポイント・利益確定ポイントまでの幅を広くします。(必ずしもそうとは限りません)
それに伴い、トレードサイズも意識します。
通常より小さなトレードサイズでエントリーをすれば、普段のロスカットポイントよりも広めに取ることができます。
逆に、通常よりトレードサイズよりが大きいと、普段のロスカットポイントでは痛い損失となる可能性があります。
また、トレードサイズが大きければ許容できるロスカット幅は必然的に狭くなります。
場合によっては、それは不利なトレードになりますから、適切なトレードサイズを心がけることが大切ですね。
これらは、初心者の頃は頭では分かっていてもなかなかできない場合が多いかと思います。
経験をしてきている人ならよく分かると思いますが、こればかりは、リアルマネーという精神状態の中で取引をしないと身に付きづらいです。
ですから、実際に沢山トレードを繰り返す中で、どこで利益確定をするのか、どこでロスカットをするのか、という感覚をつかむ必要があります。
感覚がつかめてくると、初心者の頃にありがちな注文の変更を過度にしたり、取り消してしまうこともなく、あらかじめ設定した注文の内容で上手にトレードができるようになります。
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ちなみに、最初の入金額は最低でも10万円は欲しいところです。(生活に影響しない余剰資金でトレードをスタートさせてください!)
5万円などの少額でスタートさせる事も可能ですが、やはり必要証拠金は多くなる方がロスカットにも引っかかりにくいですし、有利なトレードができます。
私の経験上になりますが、口座残高が多いほど、必要証拠金に対して有効証拠金が多くなりますから、それだけ戦略的に余裕を持ってトレードができます。(見える世界も変わってきます)