私の場合、損失を限定する為のロスカットよりも、利益確定をする方が遥かに難しいと感じています。なぜ難しいのかと言うと、損失は限定すれば良いが、投機家として利益を追求する立場にある以上、ポジションを保有して含み益がある場合は利益が伸びる可能性は無限にあるからです。
その為、裁量取引では、エントリーをする前にあらかじめどこで決済(利益確定)をするか決めます。
基本的にはデイトレードで、値動きに応じて利益確定ポイントを決めます。
①値動きが小さければ+30pipsで決済
②値動きが中程度なら、+50pips~+80pips程度で決済
③値動きが大きければ、+100pipsで決済
(この値は、あくまで基準値であり、私は、基本的には金額ベースで考えているのでこの値は増減する事があります。)
例外として、デイトレードでも中長期でも、
④トレンドに乗れている時は、+100pips以上の利益が出た場合に、トレーリングストップか手動でストップを引き上げていく
絶対的な条件としては、ロスカットポイントは下げない&①~③に該当する時は利益確定ポイントはずらしません。
④においては、短期トレードならトレンドの途中から乗った場合、+50pips以上の利益が出たらトレーリングストップか手動でストップを引き上げていく事もあります。手順としては、50pips以上利益が出た時点でストップを損益分岐点まで引き上げ、さらに10pips~50pips単位で利益が伸びたらストップを引き上げていきます。
デイトレードであれば、ストップに当たるから、あらかじめ決めている手仕舞いの期限に全保有ポジションを決済をします。
これで、一時含み益が+50pips出て、仮に急落するなどしてもプラマイゼロにする事ができますし、+100pipsなら最低でも+50pipsは残る事になります。
実際にはストレスとの戦いにもなりますが、1pipsでも残れば勝ちは勝ち。プラマイゼロなら、それは負けではありません。
できれば、50pips単位で引き上げたいところですが、短期トレードなら10pips単位で引き上げても良いと考えています。中長期なら、100pips以上の幅は取っています。ドル/円なら、トレンドに乗るとそれなりに取れますし、日経225なら、デイトレードでも数百円程度の値動きなら良くある事だからです。
私は、デイトレードも中長期もやりますが、大事なのはエントリーする時に明確なエントリー・ロスカット・利益確定ルールを適用することです。
一つ中長期だけ違うのは、中長期は利益が伸びる方向に価格が動いていても、転換すると大きな反動がある場合があるので、そういう時は早めに切り上げています。それから2日以上ポジションを保有する時点で、窓空け時などに対応ができないので、そういう場合に出る損失もあらかじめ想定しておきます。
そういう事もあるので、明らかなトレンドだとしても、通常はデイトレードで主に取引をしています。